あれは確か一人暮らしの大阪時代。

これを書いているのが大体 、もう朝かな?

 

と思うほどの5時頃

 

このぐらいの時間になると

 

もう、寝るタイミングを失ってしまい

 

逆にものすごく冴えて来る。

 

 

 

そうなると

 

居ても立ってもいられ無くなって

 

玄関の鍵もかけずに全力で走り出してしまう日々が

 

多々あった。

 

 

 

 

朝焼けも差し掛からない町並みの

 

できる限りまだ通ったことの無い道を選んで

 

吐きそうなぐらい息切れするほど

 

全力で走るのだ。

 

それは実に爽快で

 

今思うと

 

凄く変な行動なのだけれど 

 

けれど走っている本人からは

ものすごい量のアドレナリンが分泌されている

 

 

 

なぜだろう?

 

 

 

そんなことを考える間も惜しむほど

 

目に映る景色が一瞬でスライドしていく

 

手も足もすでに満身創痍だ

 

帰り道の事なんか考えちゃぁいないし

 

どこに向かっているのかももちろん知りはしなかった

 

 

それはひどく動物的で

 

猫や鳥のように目の前の写り行く景色だけがすべてたっだ

 

過去も未来もそこには無く

 

ただ この瞬間だけが流れていく時間

 

そんな

 

寝れない夜の終わりの朝が来る少し前。

 

 

 

 

夢の中のようなこの瞬間を

 

ずっとずっと生きていたい