2011年3月7日 の日記 上関原発開発予定地に行って来ました

以前、別のブログのほうで書いた日記です。

 

 

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去る3月の2日深夜から3日の晩まで 

山口県熊毛郡上関町田ノ浦 [原子力発電所建設予定地] に 

行って来ました。 

今回は、友人の誘いで2日前に決定し、二つ返事で承諾 
ありがたいことに本当に以前から見ておきたかった風景に 
このような形で足を運ぶことになるとは本当に縁に感謝です 


一時はもう、紛争かというほど工事員と反対派との衝突がありましたが 
私達が訪れた頃は、落ち着いた様子で 
1時間おきに20数名の警備会社のかたがたが 
無表情で周回に来るだけの時間が流れていました 

陸地では発破による掘り返しの作業が続き 
たとえるなら都会の高架橋のように浜の地面がグラグラと揺れていました 

海に潜ってみてきた人の話では、「生き物の気配が無く魚も一匹もいない」との事

でも海はきれいなのです。 

そして映像や写真で見てはいたものの 
実際に見た祝島と田ノ浦との距離の近さに驚きました 

「そりゃ反対するわ」 

と思う距離 

もう、すぐそば 
いくら住所が田ノ浦でも人の住んでいるところとの距離を考えたら 
祝島の了承をなくして工事を進めているなんて どう考えてもおかしいです 

自分の家の庭を、近隣住民の許可で掘り返されるようなもの 

現地ではどうしようもない 
これはもっと日本中の大きな大きな目には見えない意思が動いてると 

そう感じました それは言霊であったり 空気 雰囲気のような 亡霊のような 

誰でもない すべての人の意思のあり方を問われていると感じました。 

現場を直視して初めてわかった 
自分がどれだけ目を背けていたのか 







この原発予定地に興味を持ったのは2年前 
娘が生まれるしばらく前 

人の親になるとは? 
ということに関して漠然としたイメージを膨らませていたころ 

関西地方で基地問題と平行して目にする祝島のチラシ 

最初は原子力発電所の危険性どころか 
その存在さえ知識にありませんでした 

しかし、知れば知るほどぞっとすることばかり 

本当に何がおきているのか知りたくなって 
友達の誘いで「未来につながる生命を育てる会」という 
DAYS JAPAN 編集長の方の報告会講演会に参加し 
初めてチェルノブイリ原発の事故についてまじめに考え 
同じ原子力発電所が日本にある事 

そのことに強い関心を抱くようになりました 



原子力発電所 
核 放射能 

世界唯一の被爆国である日本で 
このキーワードはひとつになっていて 
生活エネルギーと核燃料が密接にかかわっている 

爆弾の形をしていないからといって核を保有し 
エネルギーを抽出する 

核爆発の威力で発電しその爆発熱は近隣の海水で冷やし 
熱くなった海水はまた海に流す 
二酸化炭素が出なくても海水温度は毎秒上昇し続けます 

放射能を出さないといいながら150m以上ある煙突を建てるようです 

自然に影響は無いといいながら近隣の漁業権利者には、 
150億円以上の交付金が支払われたりしています 

米国やヨーロッパ各所でも 
原発周辺の住民の健康に及ぼす悪影響のデータはしっかり出ています 










しかし 
そんなことはどうでもいいんです 



緑豊かな世界を人の身勝手で開拓し 

いくら技術が発展しようと、それに頼ることでしか 
生活できない弱い生き方しか選らばざるを得ないような 

そんな未来がわが子に、その後の世代に残ることが残念でしょうがない! 













一度考え直そう 

もう、目を背けるのはやめよう 


この世界は 
私のものであり 
あなたのものであり 
みんなのものである 

もう誰かのせいにするのではなく 
みんなで世界のあり方についてもう一度良く考え直す 

これがきっと最後のチャンスで 

そして最初の一歩です